去年7月、キューバの兵器を積荷の砂糖の下に隠してパナマ運河を通過しようとしてパナマ当局にだ捕されていた北韓の貨物船 清川江(チョンチョンガン)号(9147トン)が、3日、北韓に向けてパナマ運河を通過しました。
AFP通信など海外のメディアが3日、伝えたところによりますと、清川江号は1万200トンの砂糖を積んで平壌に向かっており、3日朝早くパナマ運河を通過したということです。
清川江号は、去年7月15日、キューバを出てパナマ運河経由で北韓に向かっていた際、パナマ当局の臨検を受け、船倉の砂糖袋の下から、解体したミグ21戦闘機2機やミサイル部品などを積んだコンテナが見つかり、船長ら乗組員35人が逮捕され、 船体と積み荷は押収されました。
パナマ政府は、兵器を申告せずにパナマ運河を通ろうとしたとして、北韓に対して100万ドル、およそ1億円の支払いを命じましたが、北韓はことし2月、のうち69万ドルを支払い、船長と航海士、それに政治的任務を帯びた1人の、合わせて3人を除く乗組員32人と清川江号を解放しました。
清川江号はキューバに戻って改めて砂糖を積み込み、パナマ運河を経由して北韓に向かっているということです。