北韓はこの春、30数年ぶりという深刻な干ばつに見舞われ、春に収穫する農作物が被害を受けているもようです。
北韓の国営朝鮮中央通信が2日、伝えたところによりますと、2月半ばから先月末までの北韓の平均降水量は23.5ミリでした。これは例年の35%に過ぎず、1982年以来もっとも少ない雨量だということです。
これによって、大麦、小麦、ジャガイモなど、春に収穫する農作物の生育が遅れており、朝鮮中央通信は各地から被害報告が入っているとして、「水がもっとも必要な時期に干ばつが起きたため、収穫量は極めて少なくなる見通しだ」としています。
北韓は慢性的な食糧不足にあるうえ、干ばつや洪水、管理ミスなどで状況を悪化させており、1990年代の飢きんでは、数十万人が死亡したとみられています。