北韓が近く4回目の核実験を実施する可能性があるなかで、中国共産党の王家瑞・対外連絡部長がアメリカを訪問してケリー国務長官と会談し、北韓の核ミサイル問題などをめぐって協議しました。
これは、アメリカ国務省のサキ報道官が8日に明らかにしたもので、王部長は5日にワシントン入りしたあと、ケリー長官をはじめ、アメリカ政府や議会の関係者らと会談したということです。
王部長は、北韓労働党と中国共産党との間でメッセンジャーとしての役割を担っていて、会談では、北韓の4回目の核実験に備えた対応や、6か国協議の再開など韓半島における懸案について、掘り下げた意見交換を行ったものとみられています。
ワシントンの外交筋の間では、王部長が6か国協議の再開に向けて、中国指導部の意向をアメリカ政府に伝えたのではないかとの観測も出ています。
王部長は、2000年代初めから北韓を頻繁に訪れ、中国指導部のメッセージを北韓当局に伝えてきています。