儒教文化が色濃く残っているとされる韓国でも、既婚者の半数近くが親と別居するほうが互いに気楽と考えていることがわかりました。
これは、人口保健福祉協会が全国の既婚男女1400人余りを対象に先月行った調査でわかったものです。
それによりますと、親との暮らし方について聞いたところ、「別々に暮らすのが望ましい」と答えた人が45%と最も多く、半数近くに上っています。
また、次いで「経済的に余裕がある人が扶養すべき」と答えた人が44%、「長男が扶養すべき」が8%、「息子のいずれかが扶養すべき」が3%となっています。
また、自分が年をとってから子どもと一緒に暮らしたいかと聞いたところ、「一緒に暮らそうと言われても嫌だ」と答えた人が77%と、4人に3人に上りました。
一方、親に渡す小遣いについては、「誕生日と名節にだけ渡す」と答えた人は62%でした。
今回の調査結果について、調査にあたった協会では、個人の犠牲や献身を強調してきた韓国の家父長的な扶養の文化が大きく崩れていることがうかがえるとしています。