北韓が新たな形態の核実験を実施する構えを見せている中で、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は、北韓が核実験を強行した場合、国際社会が強い制裁を科すべきであるとの考えを改めて示しました。
これは、尹長官が7日にニューヨークの国連本部で開かれた大量破壊兵器に関する公開討論の中で述べたものです。
このなかで、 尹長官は、「核不拡散、核セキュリティ、核安全の分野において、「最も弱い環」=問題点は、北韓の核開発計画だ。国際社会は、北韓が再び核実験を行えば、極めて重大な結果に直面することをはっきりと警告しなければならない」と強調しました。
また、尹長官は、北韓の核ミサイル開発について、「北東アジア地域の緊張と不安定さはさらに悪化し、国際社会が効果的に対処できなければ、安保理の信頼だけでなく、国連憲章の基本精神さえ大きく薄らぐだろう」と指摘しました。
これに先だって、尹長官は、6日にIPI=国際平和研究所で演説し、「北韓による核実験の強行は、中国に対する挑戦と受け止めることもできる。北韓の核実験について、中国も断固とした立場で、北韓を説得している」と強調し、北韓の核問題の解決にあたって、中国が果たす役割の大きさを強調しました。