セウォル号が沈没して10日で25日目となりましたが、海中で逆さまになっている船体が崩壊する恐れが出てきたうえ気象も悪化し、捜索活動は難航しています。
政府の事故対策本部によりますと、9日夜、4階の船首の客室から新たに2人の遺体が収容されました。これでこの事故による死者は275人となり、行方不明者は29人とされています。
しかし10日は、事故現場の気象が悪化しているうえ、船は完全に逆さまになっていることから、一番下になっている増築した部分の天井に船体の揺れにともなう重力がかかり、この天井が耐えられずに裂けたりへこんだりする恐れが出てきました。天井部分の弱化現象が起きている4か所のうち、3か所はすでに1回ずつ捜索を終えていますが、残り1か所はまだは潜水士が入れず捜索できずにいるということです。