北韓が4度目の核実験を実施する兆候を見せる中で、北韓は、最高指導者である金正恩第1書記が命令さえすれば、核弾頭を搭載した弾道ミサイルを1日から2日以内で発射できるとの分析が示されました。
これは、アメリカのスタンフォード大学国際安保協力センターが11日、イギリスの王立国際問題研究所の報告書の中で示したものです。
それによりますと、報告書では、北韓は8基の核兵器を製造できる十分な量の核物質をすでに確保し、核弾頭とミサイルをそれぞれ別々に保管していて、金正恩第1書記が命令さえすれば、1~2日以内に核弾頭を弾道ミサイルに搭載して発射できるとしています。
さらに、北韓の核兵器は公式的には国防委員会が統制していますが、軍部の圧力で金正恩第1書記が独自に決断する可能性もあると懸念しています。
さらに、スタンフォード大学国際安保協力センターでは、北韓は核兵器を実戦配備する段階に入っていて、2~3年以内に戦術核兵器を実戦配備する能力があると指摘しています。