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社会

沈没事故から1か月 なお残る多数の疑問点

Write: 2014-05-16 14:24:48Update: 2014-05-16 14:24:48

沈没事故から1か月 なお残る多数の疑問点

韓国南西部で起きた旅客船沈没事故は16日で丸1か月となり、修学旅行中の高校生ら284人が死亡、20人が今も行方不明のままとなっていますが、韓国のメディアは、船が転覆するまでの経緯や事故原因などの疑問点を指摘し、事故は今なお謎に包まれたままであると指摘しています。
セウォル号の沈没事故で、検察と海洋警察の合同捜査本部は15日、これまでの捜査結果について、中間報告のかたちでまとめて発表しました。
それによりますと、事故原因については、改造で重心がより上になった船に制限の2倍にあたる2142トンの貨物を載せ、さらに潮流の速い海域で急旋回し、十分固定されていなかった貨物が左舷側により過ぎて船体の復元力が失われ、転覆したとの見方を示しています。
しかし、この合同捜査本部の見方について、韓国の複数のメディアは、乗客の正確な人数や事故が発生した時刻に加えて、事故原因などについて、数々の疑問点を提起しています。
まず、乗客乗員の人数について、海洋警察は476人と発表していますが、安全行政部長官は14日の国会答弁の中で、「あくまで推定数だ」と述べたほか、セウォル号には乗用車124台、貨物トラック56台が積まれ、ドライバーなどについては十分把握されていないということです。
また、セウォル号は、通常5度以内の角度の旋回に留めていましたが、この日は15度におよぶ旋回をしていて、その理由は明らかになっていないほか、
救助された乗客や乗員らが「どーん」という音がして船体が左舷側に傾いたとする証言との関係などもはっきりしていません。
さらに、事故発生時刻についても、当局の発表より1時間早い午前7時40分頃から船がすでに傾き始めたとする生存者の証言が相次いでいるなど、船が転覆するまでの経緯、正確な事故発生時刻などに疑問が残っているとして、今回の沈没事故は、今なお謎に包まれたままであると指摘しています。

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