北韓の平壌市内に新たに建設した23階建ての高層アパートが倒壊し、人民保安部長など、政府高官が現場を訪れて、異例の謝罪をしました。
これは朝鮮中央通信が18日に伝えたもので、当局による現場での監督がずさんだったことが事故を招いたとしたうえで、生存者の捜索や負傷者の手当てを行なう非常対策組織が設置されたということです。
また、17日には、人民保安部長など、政府高官が倒壊現場を訪れ、「徹底した対策を怠ったことで、想像もできない事故が起きたことを反省している」として、遺族らに謝罪したということです。
北韓がこうした事故を公開し、政府高官が事故現場を訪れて謝罪するのは異例のことで、住民の反発を事前に抑え込もうとする狙いがあるものとみられます。
朝鮮中央通信は、倒壊による具体的な死者数や原因について明らかにしていませんが、倒壊したアパートはこのほど新築され、既に100世帯近くが入居していて、相当数の死者が出ているものとみられています。
韓国政府の関係者は、具体的な被害を把握したうえで、復旧に必要な装備を提供するなど、支援を検討するとしています。