北韓の警備艇など3隻が20日午後、西海の軍事境界線であるNLL=北方限界線を侵犯しましたが、韓国海軍の艦艇による警告射撃を受けて
1時間後に北韓側に引き返しました。
合同参謀本部が20日、明らかにしたところによりますと、北韓の警備艇2隻と漁業取締艇1隻が、20日午後4時ごろからNLLを相次いで侵犯し韓国側海域に入ってきました。
このため韓国海軍は高速艇を出動させて、警告通信で3回にわたって退去を求めたあと、警告射撃10発を発射したところ、午後5時ごろまでに3隻すべてが北韓側に引き揚げたということです。
北韓の警備艇などがNLLを侵犯したとき、付近では中国漁船50隻あまりが操業していました。また北韓軍の動向に目立った変化は見られなかったとされています。
合同参謀本部は、さらなる侵犯に備えて警戒態勢を強化するとともに、北韓の警備艇などが侵犯してきた意図が何だったのか分析しています。