去年における北韓の貿易規模は、73億ドルを超えてこれまでで最も大きくなったことがわかりました。
KOTRA=大韓貿易投資振興公社が22日にまとめたところによりますと、韓国との貿易を除く北韓の対外貿易規模は去年、73億4000万ドル、およそ7400億円で、おととしに比べて8%増え、KOTRAが集計を始めた1990年以来最も大きくなっています。
これを輸出入でみますと、輸出は32億2000万ドルで、おととしに比べて12%増え、輸入は41億3000万ドルで、5%増え、
貿易赤字は、おととしよりやや減って9億800万ドルとなっています。
最大の貿易相手国は、輸出入あわせて65億4000万ドルの中国で、全体の貿易額の89%を占め、次いでロシア、インド、タイ、シンガポールの順となっています。
北韓の対中国貿易依存度は、2005年に50%を超えて以来、上昇を続けていて、 去年2月の北韓の3回目の核実験以来、中国政府も北韓に対する国際的な制裁の動きに加わりましたが、実質的には北韓の貿易に大きい影響を与えることはなかったとKOTRAは分析しています。
北韓は、中国との貿易で、石炭や鉄鉱石などの鉱物資源や繊維・衣類の輸出が多く、電気機器、輸送機器、穀物などを主に輸入しています。
北韓と日本との貿易は、2009年以降、実績がなく、アメリカも経済制裁を強化し、食糧など人道的な支援物資の援助以外に、貿易実績はなかったとKOTRAは説明しています。