韓国の西の海、西海の南北境界線、北方限界線を侵犯した北韓警備艇などに向けて、韓国海軍が警告射撃を行ったことに対し、北韓は21日、「軍事的挑発」だとして、北方限界線付近の韓国海軍艦艇は攻撃対象になると威嚇しています。
これは、北韓軍の西南戦線司令部が21日、朝鮮中央通信を通じて明らかにしたものです。
このなかで、北韓は、「韓国軍は北韓側の西南海上水域で、通常の警戒勤務を行っていた我々の艦船をむやみに射撃する厳重な軍事的挑発を行った」と指摘しています。
また、「西南戦線水域の韓国海軍の艦艇は、今から西南戦線軍司令部によるすべての打撃手段の打撃対象となる」として、北方限界線付近の韓国海軍艦艇は攻撃対象になると威嚇しています。
さらに、「西海5島周辺で補足されるいかなる些細な挑発も、即時に警告なき軍事的打撃に直面するだろう」としています。
これに対し、韓国海軍は22日、「北韓の船舶が北方限界線の侵犯などの挑発行動を続けている」としたうえで、「韓国の正常な海上警戒活動を軍事的挑発として脅迫を繰り返している」と非難し、「北のいかなる挑発行動にも容赦なく応戦する」と警告しました。
韓国海軍は20日午後、北韓の警備艇など3隻が相次いで西海の北方限界線を侵犯し、韓国側海域に入ってきたため、高速艇を出動させて、警告通信で退去を求めたあと、警告射撃10発を発射していました。