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社会

KBS言論労組 社長解任求めストの構え

Write: 2014-05-24 14:03:37Update: 2014-05-24 14:03:37

KBS言論労組 社長解任求めストの構え

韓国KBSでは、旅客船の沈没事故をめぐる報道姿勢をめぐって混乱が続いていますが、来週の理事会で吉桓永(キル・ファンヨン)社長の解任決議が否決された場合は、記者とディレクターが中心となっているKBS言論労組がストライキに入る計画を示しており、統一地方選挙が近づく中、番組制作に大きな影響が出るものと心配されています。
今回の旅客船沈没事故では、各メディアの報道をめぐって、国民の批判が高まり、取材にあたったKBSとMBCの記者とカメラマン160人余りが、真実から目を背ける報道をしていたとして、今月に入ってそれぞれ声明を発表し、遺族や視聴者に対して謝罪と反省の意を示しています。
そしてKBSでは、報道本部の幹部職員や記者らが、「吉桓永社長が大統領府青瓦台からの圧力でたびたび報道内容に介入した」として、社長の退任を求めて役職からの辞意を表明しているほか、報道記者らが19日午後から番組制作を拒否して、報道番組が縮小されるなどの支障が出ています。
これに対して吉桓永社長は21日、社内放送を通じて青瓦台から圧力を受けた疑惑を強く否定するとともに辞任要求を拒否しました。
このためKBSにある二つの労働組合が、組合員およそ4000人を対象にストライキの賛否を問う投票を行っていて、このうち記者とディレクターが中心となっている言論労組では、23日までに94.3%がストライキに賛成しました。
言論労組は、来週行われる理事会で、野党系理事らが提出した吉社長の解任案が否決された場合は、ただちに全面ストライキに入る計画です。
また技術職員が中心のもうひとつの労働組合の投票は27日まで続けられます。
このKBSの二つの労働組合とともに、韓国記者協会、プロデューサー協会などは23日、吉桓永社長の退任を求めるとともに、報道に不当に介入した朴槿恵大統領の謝罪を求める記者会見を行いました。
一方、KBSの経営側は、ストライキは違法行為だとして自粛を求め、ストに参加した職員には刑事責任や損害賠償を問うことになると警告しており、混乱はさらに広がる様相をみせています。

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