冷え込んでいる韓国と北韓との関係について、来月以降、徐々に改善されるとの見方が出ています。
南北関係については、今年に入ってから韓米合同軍事演習などでさらに冷え込んでいますが、北韓は経済再建に向けて各国との関係改善に努める一方、朴槿恵大統領も北韓との信頼関係構築の必要性を強調しています。
また、早ければ来月にも中国の習近平首席が韓国を訪問する見通しで、これに合わせて北韓が挑発行為を自粛し、これが契機になって南北当局間の対話が再開される可能性もあるとの見方が出ています。
さらに、北韓は最近、9月に開催される韓国の仁川アジア大会への参加を表明するなどしていて、アジア大会への参加と関連して、南北当局間の対話が再開される可能性もあるとの指摘も出ています。
こうした状況を踏まえて、来月初めに統一地方選挙が終わり、内閣改造も済めば、南北関係改善に向けた動きが具体化する可能性もあるとの見方が出ています。
一方、北韓では核実験を実施する兆候が続いていて、西海の軍事境界線付近で挑発を繰り返していることもあり、南北関係が改善するかどうかは、北韓の動きをもう少し見極める必要があるとの指摘もあります。