旅客船沈没事故に関連して、政府の事故対策本部は27日、船体の一部を切断することを決め、行方不明者の捜索を続けることになりました。
今回の沈没事故では、発生から42日目の27日現在、依然として16人が行方不明のままで、捜索は、船内に障害物が多く、壁が劣化して崩落するなどして難航し、21日を最後に遺体の収容はできていません。
このため、事故対策本部では、 行方不明者の家族らの同意を得て、船体の一部を切断し、障害物などを取り除くことを決め、さらに捜索を続けることにしたものです。
事故対策本部では、捜索が思うように進んでいない4階の船尾部分に横5メートル、縦1.5メートルの穴を開け、障害物などを取り除くことにし、29日から準備作業を始めるということです。
行方不明者の家族らは、船体の切断について、遺体が流失する恐れがあるとして反対していましたが、事故対策本部が流失防止用の網を二重三重に設置するとしたことを受けて、切断に同意したものです。