北韓の主な国営メディアは28日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権が南北関係を最悪の状態に陥れたとして、この政権のもとでは南北関係の改善は期待できないと非難しました。
北韓の労働党機関紙、労働新聞は28日の論評で、「南北関係を改善して平和と統一を成し遂げ、民族の明るい未来を切り開くには、民族の災いの根源である朴槿恵を除去しなければならない」と、朴槿恵大統領を「逆徒」ということばを使って主張しました。そして今の南北関係は、収拾できない最悪の状態に陥っており、韓半島は、政治軍事的な対決の極限に達しているとして、「破局は免れない」と強調しました。
また朝鮮中央通信も28日の論評で、韓国の合同参謀本部がこのほど公開した、いわゆる「第4世代戦争」戦略について、「吸収統一の野望を露骨に示す戦争宣言だ」と主張しました。
第4世代戦争とは、非軍事的な手段で敵陣をかく乱させ、戦争遂行の意志を弱めるという概念で、今月13日に合同参謀本部が主催した討論会で、この戦略が示されました。