28日午前11時前、ソウル地下鉄3号線の道谷(トゴク)駅に入ろうとしていた電車の車内で、70歳代の男がシンナーの入った瓶に火をつけて放火しました。
火は座席に燃え移り激しく焼け焦げましたが、電車はまもなく駅に到着したため乗客は避難し、この際、60歳代の女性が足首を捻挫する軽いけがをしました。
火は6分後に駆けつけた駅員によって消し止められました。
放火した男はやけどを負い、被害者を装って病院に運ばれましたが、30分後に警察に逮捕されました。
男は調べに対して、「15年前、経営していた店の浄化槽が故障して被害を受け、10年あまりにわたる裁判のすえに賠償金をもらったが、期待にはるかに及ばない金額だったので、自殺しようとした」と供述しており、先週、地下鉄3号線の下見をしていたということです。