北韓の最高裁判所は、韓国のスパイだとして抑留している韓国人宣教師に対して労働教化刑15年を宣告しました。
朝鮮中央通信が31日、伝えたところによりますと、去年10月に北韓に入り北韓当局に抑留されている韓国人宣教師のキム・ジョンウクさん(51)に対して、30日、北韓の最高裁判所は、国家転覆陰謀罪、スパイ罪、反国家宣伝・扇動罪、不法国境出入罪で15年の労働教化刑を言い渡しました。
キム・ジョンウクさんは、平壌(ピョンヤン)に「秘密教会」を作ろうとして北韓入りしたと、予審で
行為を認めているということです。
この裁判の前日の29日にスエーデンで行われた日本と北韓の政府間協議では、北韓が日本人拉致被害者の調査を約束し、日本は独自の制裁を一部解除することで合意していることから、北韓が人道的問題で韓国を圧迫しようとするねらいがあるものとみられています。