南北経済協力事業の開城工業団地で、韓国企業が北韓の労働者におやつとして支給しているお菓子「チョコパイ」を拒否する動きが広がり、北韓が住民に対する統制を強化しているとの見方が出ています。
開城工業団地で操業する韓国企業の関係者によりますと、北韓の労働者におやつとして支給する「チョコパイ」について、先月半ばから、チョコパイを拒否して、チョコパイの代わりに、コメや肉など、ほかのものを要求するケースが目立ち始めているということです。
チョコパイは、北韓では韓国の経済的優位を象徴するものとして、闇市で高価で売買されているお菓子で、北韓の労働者がチョコパイを拒否する理由は明らかになっていません。
これについて、民間のシンクタンク、IBK経済研究所の関係者は、南北関係が悪化している中で、住民に対する統制を強化する狙いがあるのではないかと指摘しています。