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社会

セウォル号沈没 1等機関士だけが罪状認める

Write: 2014-06-18 09:13:12Update: 2014-06-18 17:09:22

セウォル号沈没 1等機関士だけが罪状認める

旅客船沈没事故で、乗客を救助せず脱出したとして殺人罪などに問われている乗組員に対する2回目の公判で、1等機関士だけが起訴事実をすべて認めましたが、ほかの乗組員は否認しました。
この事件では、乗客の避難誘導を十分に行わなかったとして船長ら4人が未必の故意による殺人罪で起訴されているほか、ほかの乗組員11人も遺棄致死などの罪に問われています。17日、光州地方裁判所で2回目の公判が開かれ、10日の初公判で、時間が足りずに公訴事実を認めるかどうかの確認ができなかった4人について罪状認否が行われました。
このうち1等機関士の弁護人は罪状を認めたうえ、「水難救護法に違反し、運航規定で必要と定めている措置ができなかったのは、船長などから指示を受けなかったため無罪であるとは主張しない。また瞬く間に船が傾き、乗客を救助できなかったという弁解もしない。だが、捜査開始後に自殺を試み、高血圧など持病が悪化した事情などを量刑に反映してほしい」と求めました。
さらに「被告人は各自の行為に見合った処罰を受けるべきだが、欲にまみれ、セウォル号を時限爆弾にし、沈没させた企業と、それをほう助した関係者に対する厳重な処罰も必ず行われることを希望する。そうしなければ、乗組員が全員処罰されたとしても、第2、第3の海難事故が発生するだろう」と訴えました。
一方、3等機関士ら残り3人は弁護人を通じて、「船が急激に傾いてパニック状態に陥ったため乗客の救助は考えられず、もし救助を行っていたとしても、全員を救うことは難しかった」として、罪状を否認しました。
10日に行われた初公判では、イ・ジュンソク船長など11人が公訴事実を否認していて、2回目の公判で罪状を否認した3人を含めて、起訴された15人のうち14人が検察と争っていくことになりました。
公判の様子は初公判と同様、映像と音声がリアルタイムで補助法廷に伝えられ、遺族らがこれを静かに見守りました。

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