北韓では、強制労働や売春を強いられる住民が後を絶たないとして、アメリカ国務省は、20日に発表した「人身売買実態報告書」の中で、北韓を人身売買防止に向けた関心や管理が最悪のレベル3に12年連続して指定しました。
報告書によりますと、北韓の女性や少女らが、人権じゅうりんを避けて中国に不法入国したあと、強制結婚もしくは売春行為を強いられるケースが多発しているほか、北韓に送還された場合は、強制労働や死刑に処せられると指摘しています。
また、政治犯収容所には8万人から12万人が収容されていると指摘し、ロシアや、マレーシア、タイなど23か国とともに、人身売買防止に向けた関心や管理が最悪のレベル3に12年連続して指定しています。
一方、韓国については、人身売買防止に政府が最低限の基準を守っているとして、レベル1として12年連続で分類していますが、外国人による売春や強制労働、さらには韓国人女性によるアメリカや日本、オーストラリアなどでの強制売春を解決すべき問題として指摘しています。
日本は12年連続で監視対象国であるレベル2に、中国は去年のレベル3から今年はレベル2に分類されました。