北韓はアメリカにとって、引き続き特別な脅威になっているとして、アメリカのオバマ大統領は、21日、北韓に対する経済制裁を来年6月末まで、さらに1年間延長する方針を明らかにしました。
これは、オバマ大統領がアメリカ連邦議会に送った書簡の中で明らかにしたものです。
制裁を延長することについて、オバマ大統領は、北韓が保有する「核物質の存在や拡散の危険性」などを挙げて、「アメリカの安全保障、外交政策、経済にとって特別な脅威になっている」と指摘しています。
北韓に対する制裁措置は、アメリカの安全保障を脅かす特定の国に対して大統領が経済制裁を実行できる「国際非常時経済権限法」にもとづくもので、大統領が1年ごとに延長する仕組みになっています。
北韓は、2008年6月、核開発計画を申告して核計画の検証方法についてアメリカと合意するなど、一部の非核化措置をとったことから、アメリカがその年の10月に北韓をテロ支援国家の指定から解除していますが、資産凍結など経済面での制裁措置はその後も継続して取り続けています。