中国の習近平国家主席の韓国訪問を控えて、北韓は、核の放棄は受け入れられないとの立場を改めて強調しました。
これは、北韓の労働党機関紙「労働新聞」が30日付けで伝えたもので、「我々の政策と路線に変化が起こるのを望むのは、愚かなことだ」としたうえで、「核の放棄は受け入れられない」との立場を改めて表明しました。
また、朴大統領について、「海外を回りながら、国際社会が北韓の核放棄を求める一貫したシグナルを発しなければならないと訴え、非核化という共同の目標と原則を云々しながら関係国に哀願している」と述べて、非難しました。
さらに、労働新聞は、「朝鮮半島で核問題が抜本的に解決するためには、アメリカと韓国が核の威嚇を中止すべきで、そうでない限り、我々の核抑止力は日増しに拡大、強化されていくだろう」と警告しています。
これは、3日に韓国を訪れる習近平国家主席が朴槿恵(パク・クネ)大統領と会談し、北韓の核の保有に反対する立場を改めて表明しようとすることをけん制するねらいがあるものとみられます。