4日からすべての敵対行為を中止することなどを求めて、北韓が30日に発表した特別提案について、柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官は1日、「現実的に受け入れがたい内容もある」と述べる一方、韓国政府の立場を発表する考えのあることを明らかにしました。
北韓の「韓国に対する特別提案」によりますと、4日からすべての軍事的及び心理的敵対行為を中止すること、9月19日から10月4日までの仁川アジア大会の期間中、南北間の交流と協力を促進すること、平和的な雰囲気を高めるためにも、韓米合同軍事演習を中止することなどを求めています。
これに対して、柳吉在統一部長官は1日、国会の外交統一委員会で、「内容は1月から主張しているものと同じだが、現実的には受け入れがたい内容もある」と述べ、受け入れがたい内容としては、8月に予定されている韓米両軍の合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」の取りやめを指すものとみられています。
その一方、柳長官は、「韓国に問題があるという趣旨の主張は納得できないが、特別提案についての韓国政府の立場を発表する計画はある」としています。
また、今回の提案について、柳長官は、「3日に予定されている韓国と中国の首脳会談を控え、韓国との関係に前向きな姿勢をアピールする狙いがあるのではないかとみている」と話しています。