旅客船セウォル号の沈没事故で、合同捜査本部は、3日、事故の初期対応を記録した勤務日誌などを改ざんしたなどとして、海洋警察の交通管制センターの職員2人を職務怠慢や公文書偽造などの疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、沈没事故の現場に近い海洋警察珍島交通管制センターに所属する警察官2人です。
これまでの調べによりますと、1人は、事故当時、担当していた管制業務を怠たっていた疑いがあり、もう1人はこの職務怠慢を隠ぺいしようと、勤務日誌を改ざんしたほか、監視カメラの映像を削除した疑いが持たれています。
旅客船セウォル号の沈没事故に関連して、海洋警察官が逮捕されたのは初めてです。
珍島交通管制センターでは、事故を起こしたセウォル号の動きを把握していなかったほか、木浦(モクポ)海上警察からの連絡を受けて、ようやくセウォル号との交信を始めるなど、初期の対応に問題があったことが指摘されていました。
合同捜査本部では、組織ぐるみで職務怠慢の隠ぺいを図った疑いもあるとして、上司からの指示があったかどうかなどについても調べることにしています。