9月から10月にかけて韓国の仁川で開かれるアジア大会で、北韓は応援団を派遣することになりました。
これは、朝鮮中央通信が、7日、政府声明として伝えたもので、北韓は、「南北関係を改善し、民族和解の雰囲気を高めるため、仁川アジア大会に選手団とともに応援団も派遣することを決定した」としています。
また、声明は、「われわれの誠意ある措置は、冷え込んだ南北関係を民族の和解の熱気で融かし、民族の統一への意志を内外に誇示することになるだろう」と強調しました。
北韓は、2002年の釜山アジア大会、2003年の大邱ユニバーシアード大会、2005年の仁川アジア陸上選手権大会でも応援団を派遣しています。
北韓は、先月30日に国防委員会声明を発表し、「敵対的軍事行為」の全面的な中止を提案したのに続いて、アジア大会に応援団を派遣することを決定するなど、融和姿勢を見せていて、南北関係の主導権を握る狙いがあるのではないかとみられています。
韓国政府は、応援団の派遣を拒否する理由はないとして、受け入れる方針を明らかにしました。