北韓の寧辺の核施設に実験用軽水炉が完成した場合、北韓は年間５～６個の核兵器を製造できる能力を確保することになるとの指摘がなされました。
これは、アメリカの核科学者たちで結成する非政府組織、アメリカ科学者連盟のファーガーソン代表が６日、明らかにしたものです。
ファーガーソン代表によりますと、寧辺の核施設で実験用軽水炉が完成した場合、北韓は年間に30～40キロのプルトニウムを生産することができ、５～６個の核兵器を製造できる分量に相当すると指摘しています。
また、北韓はすでに核兵器５～６個分を製造できるだけのプルトニウムを確保しているということです。
さらに、北韓は去年下半期から寧辺の核施設で５メガワット級の黒鉛減速炉の稼動も再開していて、この原子炉からも年間で核兵器１個を製造できるプルトニウムを入手できるということです。
ファーガーソン代表は、寧辺の核施設で実験用軽水炉が完成すれば、北韓の核兵器製造能力は大きく向上することになり、数年内にパキスタンやインドを上回る可能性もあると指摘しています。