北韓が9日未明、北韓西部の黄海道(ファンヘド)から東の海、東海に向けて、ミサイルを発射したことに関連して、北韓の朝鮮中央通信は10日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が北韓軍の戦術ロケット発射訓練を指導したと伝えました。
それによりますと、金正恩第1書記は、戦略軍西部前線打撃部隊の戦術ロケット発射訓練を指導し、直接発射命令を出したということです。
日付は明らかにされていませんが、金第1書記が前日未明に、北韓西部の黄海道で行われた短距離弾道ミサイルの発射訓練を視察したことを指すものとみられています。
また、朝鮮中央通信は、発射が成功したことに金第1書記が満足感を示し、「我々は言葉と行動を両方準備しておかなければならない。力がなければ強者に翻弄され、血で守ってきた貴重な歴史も一瞬にして光を失う」と強調したと伝えました。
朝鮮中央通信は、北韓が先月26日、南東部の元山(ウォンサン)付近から東海に向けて短距離の発射体3発を発射したときにも、金第1書記が現場を視察し、発射を直接命じたと伝えています。