中国は、中国主導で設立準備を進めている「アジアインフラ投資銀行」に対して、韓国が5億ドルから7億ドルの出資をするよう要請してきたことがわかりました。
複数の国際金融機関の関係者が13日に明らかにしたところによりますと、中国政府は韓国に対して、資本金の5%から7%にあたる5億ドルから7億ドルの出資を要請してきたということです。
これが実現すれば、韓国は中国に次ぐ出資国となり、アジアインフラ投資銀行が資金を提供するアジア各国での建設工事に、韓国企業が加わる機会が増えるなどの効果が期待されます。
アジアインフラ投資銀行については、最大出資国の中国が経営全般について決定する方向で準備を進めていることから、韓国にとってメリットは大きくないのではないかという見方も出ています。
また韓国としては、アジアでの中国の影響力拡大に懸念を示しているアメリカに配慮する必要もあり、実際に韓国がアジアインフラ投資銀行に出資するかどうかは不透明な状況です。