韓国では高齢化が進むなか、高齢者への虐待2年間で18%あまり増えていることがわかりました。
京畿(キョンギ)南部高齢者保護専門機関が14日に明らかにしたところによりますと、高齢者虐待の通報や届出は、2011年に全国でおよそ8600件でしたが、2012年におよそ9300件、2013年におよそ1万200件と、2年間で18%あまり増えたということです。
このうち、京畿(キョンギ)南部で発生した高齢者虐待事件をタイプ別に見ますと、暴言や無視、いやがらせなどの「心理的虐待」が42%でもっとも多く、次いで暴力的な行為による「身体的虐待」が31%、介護や世話の放棄、いわゆる「ネグレクト」が13%、勝手に高齢者の資産を使ってしまう「経済的虐待」が8%などとなっています。
高齢者保護専門機関の関係者は、「急速な高齢化に伴って、高齢者への虐待も増えている。しかし虐待を受けても子どものために我慢する高齢者が多いため、実際には届出の件数をはるかに上回っているとみられる」と話しています。