韓国政府が、中国人観光客のノービザ入国を認める方向で検討を進めていることがわかりました。
政府関係者が14日に明らかにしたところによりますと、中国人観光客のノービザ入国について、外交部、法務部、文化体育観光部などが前向きに検討を進めているということです。
中国人のノービザ入国は、今のところ済州島に限って認められています。
海外旅行をする中国人は、2010年に5739万人でしたが、毎年およそ20%ずつ増えて、去年は9819万人に達しています。
また、中国人観光客が海外で使ったお金は、去年は1200億ドルで、2015年には1940億ドルに上るものと予想されています。
中国人のノービザ入国が認められれば、韓国を訪れる中国人観光客は年間600万人と予想され、大きな経済効果が期待されています。
ただ、中国人観光客の入国が急増すれば、ホテルなどの宿泊施設が不足する見込みで、宿泊施設の拡充が必要だとの指摘も出ています。
また、一方では、不法滞在者が増えることに備える対策が必要とする指摘も出ています。