ことしの9月から10月にかけて韓国の仁川で開かれるアジア大会に向けて、北韓の選手団や応援団の規模などについて話し合う南北実務者会談が、17日、合意を得られないまま終了したことについて、北韓は18日、韓国側が不当な態度を示したと非難しました。
北韓の朝鮮中央通信は18日、前日に板門店で開いた南北実務者会談について、「せっかく開かれた会談は、韓国側の不当な態度と挑発行為によって何も合意できずに決裂した」と伝え、韓国を非難しました。
また朝鮮中央通信は、「午前の会議では、北韓の提案に対して好い感触を得ていた韓国が、青瓦台の指令を受けて午後には急変し、代表団の規模や北韓の国旗、韓半島の旗の大きさにまで難癖をつけ、さらには北韓が触れてもいない選手団と応援団の費用問題を持ち出し、自己負担すべきだと騒ぎ立てた」と非難しました。
さらに朝鮮中央通信は、「南側が挑戦的な態度を取り続けるならば、大会参加を根本から再検討することになる。大会に参加するかどうかは、全面的に南側の態度にかかっていることを明言した」としています。
北韓は、17日の会談で、アジア大会に選手団を350人、応援団も350人派遣する方針を明らかにし、韓国に対して便宜を提供するよう求めたもようで、これに対して韓国は国際慣例と大会規定にもとづいて便宜を提供することを伝え、具体的な内容を確認していくなかで、北韓が一方的に決裂を宣言し退席しました。