EU=欧州連合は現地時間で23日、韓国を漁業の国際的な資源管理を逃れて操業する違法漁業国に指定するかどうかをめぐって、最終決定を来年1月末まで半年間猶予すると発表しました。
EU執行委員会は声明で、去年11月にIUU=違法、無報告、無規制の漁業国に予備指定した韓国やガーナなど3カ国について、違法操業の根絶に向けた制度改善のため、6か月間の猶予を与えることにしたと発表しました。
EUは先月、韓国に代表団を派遣して違法操業の根絶に向けた制度改善などについて最終調査を行った結果、韓国の取り組みを前向きに評価し、最終決定を来年1月末まで猶予することを決めました。
EUは去年11月、VMS=漁船位置追跡システムの未装着や操業監視センター設置の遅れなどを理由に、韓国をIUU漁業国に予備指定しています。
IUU漁業国に指定されると、韓国で生産、加工した水産物のEUへの輸出が全面禁止されるほか、韓国漁船はEU内に入港できなくなります。