韓国北東部の軍事境界線近くの陸軍部隊で、兵士が銃を乱射して同僚5人が死亡する事件があったことなどから、兵役の代わりとして認められ、勤務が比較的自由な義務警察の募集に大勢の志願者が殺到していることがわかりました。
この義務警察は、兵役に就く代わりとして、機動隊や防犯巡視活動など、主に治安警察の補助業務を行なうもので、服務期間は陸軍と同じ21か月ですが、外出や休暇が比較的認められているほか、都心に近い場所で勤務することができることになっています。
この義務警察について、京畿(キョンギ)地方警察庁が7月分の募集を行なったところ、25人の募集に対して625人が志願したということで、競争率は25倍という異常な高さになったということです。
京畿地方警察庁による義務警察の志願者が600人を超えたのは、去年1月以来19か月ぶりで、去年は、1年間で3900人余りが志願して430人が合格し、競争率は9倍となっていました。
これについて、京畿地方警察庁では、北東部の軍事境界線近くの陸軍部隊で先月起きた、兵士による銃乱射事件で、同僚5人が死亡する事件があったことから、陸軍の前方部隊での服務を避けたい若者が増えているためと分析しています。