韓国戦争の休戦協定が結ばれた日の前日26日夜、北韓は休戦ラインに近い南西部の黄海道長山串から東の海、東海に向けてミサイルを発射しました。
今回発射したのは、「スカッド」系の短距離弾道ミサイル1発とみられ、北韓の労働党機関紙、労働新聞は27日付けで、金正恩第1書記が「ロケット発射訓練」を現場で指揮したと伝えました。
韓国軍の関係者は、あえて休戦ライン付近からミサイルを発射したのは、韓国戦争休戦協定締結61年に当たる27日を前に、韓国やアメリカを威嚇する狙いがあるものと分析しています。
北韓は、今年9月から10月にかけて仁川で開催されるアジア大会に参加することにしていますが、この関係者は、民族の和解と世界平和に貢献するとする一方で、ミサイルを発射する北韓の真意を疑わざるを得ないと話しています。