先に豚の口蹄疫が見つかった韓国南部の慶尚北道(キョンサンブクド)で、別の農場でも口蹄疫に感染した豚が見つかり、感染の拡大が懸念されています。
慶尚北道が28日、明らかにしたところによりますと、慶尚北道高霊(コリョン)郡の養豚農場で、口蹄疫に感染した疑いのある豚30頭あまりが見つかり、精密検査で口蹄疫と確認されました。
防疫当局はことし5月末から6月初めにかけて、この農場で飼育されている豚2000頭のうち、およそ900頭に対してワクチンの予防接種を行っていたため、感染が確認された30頭あまりだけを処分することにし、残りの豚に対しては精密検査を行って口蹄疫と確認されれば、処分することにしています。
またこの農場付近の一帯で、人や車の移動を制限して消毒作業を進めています。
慶尚北道の関係者は、「感染が他の農場に広がる可能性は低いが、散発的に発生する可能性は排除できない」と話しています。
韓国は2011年4月から口蹄疫の発生はなく、今年5月に「口蹄疫清浄国」に復帰していますが、今月24日に慶尚北道義城(イソン)郡で3年3か月ぶりに口蹄疫の発生が確認されています。