朴槿恵大統領による政権運営について、アメリカの政治家で前下院議員が、「反民主的」であると批判し、波紋を呼び起こしています。
これは、アメリカの政治家で、オハイオ州選出の前下院議員、デニス・クシニッチ氏が、アメリカのインターネット新聞、ハフィントン・ポストに掲載された公開書簡で批判したものです。
この中で、クシニッチ氏は、朴槿恵政権は、反対派の政党を解散させようとして、政治的な目的を達成するために情報機関を利用し、政府と異なる考えを持つすべての人を「裏切者」扱いしているとしています。
また、大統領が進める政策に合理的な疑問を提起する人については、理念的に問題があるとして、メディアを通じて攻撃しているとしています。そのうえで、クシニッチ氏は朴大統領のこうした行動は、民主的価値を損なうものだと批判し、人権、三権分立、自治、民主主義の原則を蝕むすべての行動をやめるべきだと指摘しています。
クシニッチ氏は、2008年に当時のブッシュ大統領が国内法と国際法に反してイラクに進攻し、政治的理由から被害状況を隠したとして、大統領弾劾決議法案を議会に提出したことがあります。