アルゼンチンの国債が、債務不履行になる可能性が高まっていることや、ロシアへのEU=欧州連合による追加の経済制裁が近く行われる見込みですが、金融監督院は、韓国への影響は少ないという見方をとっています。
金融監督院によりますと、韓国の金融機関が保有していたアルゼンチンの国債は、ことし3月末の時点でアメリカドルに換算しておよそ800万ドルで、これは韓国の海外投資額の0.008%程度だということです。
また韓国の金融機関のロシアへの貸し付けは、韓国の海外投資額の1.3%程度です。
これについて金融監督院は、「アルゼンチンの金融危機やロシアへのEUの経済制裁が韓国経済に直接大きな打撃を与える可能性は低いとみられるが、これらの動きが世界の金融市場にとって悪影響を及ぼす可能性は高いので、今後とも状況を綿密に把握していく」と説明しています。