ゆっくりと北上した台風12号は、３日午後に温帯性低気圧に変わりましたが、韓国では南部を中心に記録的な大雨となり、10人が死亡したほか、強い風で収穫前のナシや桃などが落果するなど、農作物への被害が相次ぎました。
台風12号の接近に伴って、済州島の漢拏山では、４日間の降水量が1600ミリを超える記録的な大雨となったほか、南部を中心に100～200ミリの雨となり、風も強かったことから各地で被害が相次ぎました。
このうち、全羅南道では、風で落下した建物の一部に当たった１人が死亡し、南東部の慶尚北道では、倒れた木の下敷きとなって１人が死亡したほか、自動車が急流に流されて乗っていた７人が死亡しました。
このほか、慶尚南道でも、急流に流されて１人が死亡し、これまでに10人が死亡しました。
また、南部の全羅南道では、農耕地3800ヘクタール余りが浸水したほか、収穫間近のナシや桃などの果物が落果するなど、全国で農耕地が浸水するなどの被害が続出しました。
気象庁によりますと、猛烈な台風11号が北上していて、気象庁は、今週末には済州島が影響圏に入るとして、厳重な警戒を呼びかけています。