新薬の研究・開発に欠かせない臨床試験は、去年、ソウルが世界の都市でもっとも多く実施されていることがわかりました。
これは、韓国臨床試験産業本部が5日、アメリカ国立衛生研究所のデータをもとに明らかにしたものです。
それによりますと、世界の都市で、去年1年間に臨床試験がもっとも多く実施されたのは、全体の1%のソウルで、2年連続の1位でした。
次いで2位はそれぞれ0.8%だったアメリカのニューヨークとヒューストンでした。
しかし、国別の順位では、アメリカが39%で1位、続いてドイツ、日本、フランス、スペインの順で、韓国は2%で10位にとどまっています。
臨床試験が全国各地で実施されている日本の場合、都市別では30位内の都市はありませんでしたが、国別の順位では3位となっていて、ソウル大学病院やソウルアサン病院などの特定の病院に集中している韓国では、今後、臨床試験を全国的に展開することが大きな課題になっています。