外国人観光客を対象に、北韓が毎年平壌で開いている国際ゴルフ大会が、来年は金剛山(クムガンサン)でも開かれる見通しとなり、北韓が没収した韓国側の資産を利用して、観光客の誘致を図るものとみられています。
これは、この大会を主催してきたイギリスの旅行会社、ルーピントラベルの代表が5日、アメリカの自由アジア放送とのインタビューを引用して明らかにしたものです。
それによりますと、先月28日から2日間にわたって平壌で開かれた「平壌アマチュアゴルフ大会」について、北韓当局が、来年は金剛山ゴルフ場で開催できるよう許可したということです。
金剛山ゴルフ場は、韓国企業が投資して建設しましたが、2011年に北韓が没収していたもので、北韓が韓国企業の資産を活用して、外国人観光客の誘致を図ろうとしているものとみられています。
4回目となった今年のゴルフ大会には、イギリス、中国、シンガポールなど8か国から15人が参加しましたが、韓半島情勢の緊張が高まっていたことや、大規模なマスゲーム、アリラン公演が行われなかったことなどから、例年より参加者が少なかったということです。