日本の産経新聞が、旅客船沈没事故が発生した当日、朴大統領が7時間にわたって所在不明で、韓国内で論議を呼んでいると報じたことに関連し、大統領府青瓦台は8日、当日、朴槿恵大統領は青瓦台で沈没事故と関連した報告を受けていたと明らかにしました。
この問題は、産経新聞が3日付けのインターネット版で、韓国メディアの報道などを引用して、旅客船沈没事故が発生した4月16日、朴大統領が7時間にわたって所在が不明で、知人男性と会っていたなどとする論議が起きていると報じたものです。
これに対して、韓国の市民団体が大統領の名誉を毀損するものだとして告発したことから、検察当局では、記事を掲載した産経新聞ソウル支局長に出頭命令を出しています。
これに関連して、大統領府青瓦台の関係者が8日記者会見し、朴大統領は、事故当日、青瓦台で沈没事故に関連した報告を30分ごとに受けていたと語り、確認されていない情報を引用して、自らの品格を下げる記事を掲載したとして、厳重に責任を問うとの立場を明らかにしました。
また、7月7日の国会の質疑で、青瓦台の秘書室長が事故当日の大統領の所在について「分からない」と答えたことについて、警護上の理由から青瓦台のどこにいたのかを具体的に明らかにしなかっただけだと語りました。