韓国では、憂うつ症患者の自殺率がアメリカと比較して、はるかに高いことがわかりました。
これは、韓国の三星ソウル病院とアメリカのハーバード大学医学部の研究グループが、韓米2か国の憂うつ症患者5000人を対象に調査してわかったものです。
それによりますと、憂うつ症の深刻度については、韓国が39.15点であるのに対し、アメリカは37.33点で大きな差がありませんでした。
一方、憂うつ症の患者で自殺に至るケースをみてみますと、韓国がアメリカよりはるかに多かったほか、自殺を考えたり試みたりしたことのある人は、韓国は6.9%で、アメリカの3.8%の倍近くになっています。
これについて、三星ソウル病院では、韓国の場合には、憂うつ症の患者が症状を過小評価して治療の時期を逃し、自殺を考えるほどに症状が悪化するケースが多いとして、早期に積極的に治療を受けるよう、周囲の配慮が必要だと指摘しています。