インドネシアを訪れている北韓のリ・スヨン外相は13日、インドネシアのマルティ・ナタレガワ外相と会談し、東アジアの緊張緩和に向けて、新たな具体的な提案を行なったことがわかりました。
これは、インドネシアのナタレガワ外相が会談後の記者会見で明らかにしたものです。
このなかで、ナタレガワ外相は、「北韓のリ・スヨン外相から、対話のための明確で具体的な提案を受けた。これは、東アジア地域の緊張緩和に向けて弾みになるだろう」と述べました。
提案の具体的な内容については、明らかにしていませんが、北韓の核問題をめぐる6か国協議の再開についての提案とみられています。
また、ナタレガワ外相は、この北韓の提案を関係国に伝えると表明し、「提案の内容はすばらしく、建設的なものだ。北韓が提案したということがどんな反応につながるか興味深く、黙殺すべきではないと思う」と述べました。
一方、リ外相は、インドネシアの大統領選挙で当選したジョコ・ウィドド氏を表敬訪問し、北韓を訪問するよう招請する金正恩（キム･ジョンウン）第一書記からの親書を手渡し、ウィドド氏は面談後の記者会見で、「嬉しい気持ちで訪問したい」と、前向きな姿勢を示したということです。
インドネシアは、故スカルノ初代大統領時代から北韓と国交を維持してきています。