フランシスコ法王が韓国を訪問するために搭乗してきた航空機は、中国の領空を通過していて、中国とバチカンの関係改善の契機になるのか注目されています。
フランシスコ法王の搭乗した航空機は、14日、午前10時30分前、韓国のソウル空港に到着しましたが、途中、中国の領空を通過した際、フランシスコ法王は、中国の習近平国家主席と国民に対して、「中国の平和と幸せを祈願する」とのメッセージを送りました。
中国は、無神論をかかげる共産党が政権に就いた1951年以降、バチカン教皇庁との外交関係を断絶していて、これまで法王の搭乗した航空機の中国領空の通過を認めておらず、今回、中国が領空通過を認めて、フランシスコ法王が中国にメッセージを送ったことで、双方の関係改善のきっかけになるのか注目されています。
フランシスコ法王は、外国を訪問する際、必ず領空を通過する国の元首に対してあいさつのメッセージを送っていて、今回も中国のほか、ロシア、イタリア、オーストリアなど合わせて10か国にメッセージを伝えています。