南シナ海での領有権問題などをめぐって、調整が難航していたARF=ASEAN地域フォーラムの議長声明がようやく15日に発表され、韓半島情勢については、韓半島の非核化に向けた措置を求める内容が盛り込まれました。
アジア・太平洋地域の安全保障問題などについて話し合うARF=ASEAN地域フォーラムは、9日と10日、ミヤンマーで開かれましたが、議長声明は、ベトナムやフィリピンが中国と争う南シナ海での領有権問題をめぐって調整に手間取り、予定よりも大幅に遅れて15日に公表されたものです。
声明のうち、韓半島情勢についてみますと、韓半島の非核化に向けた努力を支持するとともに、北韓の核問題を協議する6か国協議の早期再開に向けた環境づくりを急ぐよう促しています。
また、南北離散家族再会事業の定例化を求め、9月から仁川て始まるアジア大会への北韓の参加を歓迎する内容が含まれています。
一方、会議の中で韓国政府が懸念を示した北韓の短距離ミサイルの発射や、北韓が主張した韓米合同軍事演習の中止要求は結局盛り込まれませんでした。