韓国滞在4日目となったフランシスコ法王は17日午前、忠清南道・洪城(ホンソン)郡にあるカトリック教会の聖地、海美(ヘミ)殉教聖地で、アジア各地から集まった司教らの前で演説し、北韓と中国との関係改善を希望すると述べました。
この席でフランシスコ法王は、「まだローマ法王庁と関係を結んでいないアジア大陸のいくつかの国が、すべての国の利益のために、ためらうことなく対話を進めることを希望する」と述べました。
これについてローマ法王庁の報道官は、記者会見で、「ローマ法王庁と外交関係を結んでいない中国、北韓、ベトナム、ミャンマー、ラオス、ブルネイと対話する意志を、法王が改めて表明した」と説明しています。
フランシスコ法王はこの後、中部の大田で開かれていた「アジアン・ユース・デー」の閉幕ミサを執り行いました。
フランシスコ法王は、訪韓最終日となる18日、ソウルの 明洞(ミョンドン)大聖堂で、プロテスタントや仏教、儒教などの指導者と会った後、「平和と和解のためのミサ」を執り行い、午後、帰国の途につきます。