朴槿恵大統領による南北関係改善に向けた一連の発言について、野党新政治民主連合の朴智元(パク・チウォン)議員は、18日、北韓が前向きに受け止めているとの見方を示しました。
これは、朴智元議員が、金大中元大統領の5周忌となる前日の17日に開城工業団地を訪問し、北韓の金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長と会談した際の内容として、出演したラジオ番組の中で明らかにしたものです。
この中で、金養建部長は、核放棄の要求、韓米合同軍事演習の実施、韓国メディアの北韓批判について強い不快感を示し、韓国政府は南北関係改善に向けて多くの前提条件を出しているのが問題だとして、韓国側の政治的決断が必要だと強調したということです。
この発言について、朴智元議員は、北韓に対する制裁措置の部分的解除や金剛山観光事業の再開など、韓国側がある程度譲歩すれば、北韓としても韓国との対話に積極的に乗り出す準備ができていることを示唆するものだと指摘し、韓米合同軍事演習が終了すれば、北韓が関係改善に向けて具体的な動きを見せるとの見方を示しました。