21日に行われるアジア競技大会の組み合わせ抽選会に参加するため、北韓のオリンピック委員会代表団が19日の夜、韓国入りします。
韓国入りするのは、朝鮮体育大学のヤン・ソンホ学長ら北韓の代表団8人で、19日夜10時過ぎ、中国経由の航空便で韓国入りすることになっています。
北韓代表団は、23日まで韓国に滞在し、ヤン・ソンホ学長が20日に仁川・松島(ソンド)で開催される国際スポーツ学術大会で基調講演を行うほか、21日には、種目別の組み合わせ抽選会に参加し、22日には競技場と選手村を見学したあと、23日に北韓に戻ることになっています。
今回の韓国滞在中、北韓代表団が韓国当局と接触する予定はありませんが、仁川アジア競技大会の準備を担当する韓国側の実務関係者と、多様な場で対面することになり、実務接触の再開に向けた双方の意見が交わされるものとみられています。
ところで、韓国政府が北韓に提案していた19日の南北高官級協議について、北韓は18日までに回答せず、結局、開催されませんでした。
しかし、南北とも、高官級協議の必要性を認識していることや、北韓が回答はしていないものの拒否する意思も示していないことなどから、韓米合同軍事演習の「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」が終わるなど、環境が整えば、開催が実現する可能性があるものとみられています。