実の娘を殺害したとして25年間服役していた79歳の在米韓国人男性が、今月8日の再審で、有罪評決と終身刑宣告は無効であるとの判決を受け、韓国時間の23日に保釈されました。
この事件は、1989年に当事54歳だった在米韓国人、イ・ハンタク氏が、実の娘を自宅で殺害して放火したとして逮捕され、仮釈放のない無期懲役刑を言い渡されて、25年間服役していたものです。
しかし、イさんはこれまで無罪を主張し続け、当事の現場鑑識に問題があったとするアメリカ火災鑑識専門家の報告書が証拠として採用され、今月8日の再審で有罪評決と終身刑宣告が無効であるとの判決が言い渡されて保釈されました。
保釈されたイさんは、「25年と1か月を必ず取り戻し、悔いのない人生を送りたい」と語りました。
アメリカ連邦ペンシルベニア中部地方裁判所は、再審の判決で、検察が120日以内に新たな証拠を提出しないかぎり、イさんは無罪放免となるとしています。